レンタルスペースの運営で大事なのは「張り紙」効果

レンタルスペースの運営で大事なのは「張り紙」効果

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レンタルスペースを運営する上で一番困るのは、利用者からの電話による問い合わせです。

 

インスタベース、スペースマーケット、すぺしーなどのサービスでは、契約時に自動で送信されるメール機能があります。このメールには、当日のレンタルスペースへの行き方、開錠方法、Wi-FiのIDとパスワードなど、利用手順や注意事項が詳細に記載されています。しかし、多くの利用者はこのメールを十分に読んでいません。

 

当日になると、「Wi-FiのIDがわからない」「テレビの使い方がわからない」といった様々な問い合わせが寄せられます。これらの問い合わせに一つ一つ対応すると、運営側の手間が非常に増えます。問い合わせの内容はメールに記載されているものが多く、利用者が十分に読まずに電話で問い合わせるケースが多いのです。

 

このような基本的な問い合わせを減らすには、アナログな方法が効果的です。特に「張り紙」が一番有効です。ここでは、レンタルスペースにおける効果的な張り紙の例をいくつか紹介します。

 

 

Wi-FiのIDとパスワードは壁に張り紙で表示

最も多い問い合わせは「Wi-Fiが繋がらない」や「IDがわからない」といったWi-Fi関連のものです。自動返信メールにWi-FiのIDとパスワードを記載しても、利用者が読み落とすことがあるため、これらの情報を目立つ箇所に張り紙で表示することが重要です。

 

また、Wi-Fiが繋がらない際の問い合わせも多く、多くの場合はルーターの問題が原因です。このような場合、電源を切って再起動することで問題が解決することが多いので、張り紙に「Wi-Fiが繋がらない場合は、パスワードを再確認し、それでも繋がらない場合はルーターの電源を切って再起動してください」と記載しましょう。これによりWi-Fi関連の問い合わせが大幅に減少します。

 

ルーターの場所が分からないという人も多いので、ルーターに「これがルーターです」とわかるように目立つシールを貼ることも大切です。

 

注意事項は入口で目立つ場所に張り紙で表示

レンタルスペースを貸し出す際、飲酒や騒音が問題になることがあります。これらの行為は近隣からの苦情の原因となり、最悪の場合は賃貸契約違反につながることがあります。メールで注意事項を伝えても、問題を起こすような利用者はメールを十分に読まないことが多いです。

 

そのため、レンタルスペースを利用する際に守ってほしい重要な点を張り紙で表示することをお勧めします。例えば、「飲酒や騒音は近隣に迷惑をかけ、警察が呼ばれる可能性がありますので控えてください」や「ごみは必ず持ち帰ってください」「必ず清掃をしてください」「次の予約があるため利用時間は守ってください」といった内容です。

 

賃貸契約によって部屋の利用条件は異なるため、張り紙の内容も変わるかもしれませんが、重要なルールは目立つ箇所に赤文字で大きく表示することが効果的です。

トイレの張り紙

レンタルスペースの利用者が重視するポイントの一つが、部屋の清潔さです。部屋がきれいだと満足度が高まり、良い口コミが期待できます。反対に、部屋が汚いと悪い評判が広がり、将来の集客に悪影響を及ぼす可能性があります。特にトイレの清潔さは、評価に大きく影響します。トイレが不潔だと、部屋がどれだけ清潔でも良い評価を得にくくなります。そのため、トイレを常に清潔に保つことが重要です。具体的な対策としては、トイレに「的を外さず、清潔にご利用ください」といった内容の張り紙を設置することをおすすめします。

 

帰り際の忘れ物対策に「忘れ物はありませんか?」の張り紙

忘れ物に関する問い合わせは、レンタルスペース運営において非常に多いものです。利用者から「以前利用した際に忘れた物がある」という電話が頻繁にあります。忘れ物を減らす効果的な方法の一つとして、玄関のドアに「忘れ物はありませんか?最終確認をお願いします」という内容の張り紙をすることが有効です。利用者が出る際に必ず玄関のドアを通るため、この張り紙を見逃すことは少なく、再度部屋を見渡して忘れ物がないか確認するようになるでしょう。

 

 

 

 


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