レンタルスペースの運営術

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12月はレンタルスペースで最も売り上げが上がる季節である一方で、忘年会やクリスマスパーティーなどのイベントが重なることから、トラブルも多く発生する時期でもあります。今回は、レンタルスペースの運営者や利用者が注意すべきポイントや対策について詳しく解説していきます。


レンタルスペースでもっとも稼げるのが12月だが、最もトラブルが多いのも12月である。

レンタルスペースの売上は月によって変動がある。特に大きな変動が見られるのが12月、忘年会の季節である。この時期はクリスマスと忘年会が重なり、1年のうちで最も稼げる時期となる。まず、土日は放っておいても埋まるので、通常より時間あたり100円増し程度に設定するとちょうど良いと思う。平日も夜は埋まるので、こちらも通常より高めの設定が良いだろう。

12月におこるレンタルスペースの問題。

 

売上が最も上がる一方で、最もトラブルが多くなる月として覚悟しなければならない。
ここではどのようなトラブルがおこるかいくつか紹介しておこう。

 

レンタルスペースが汚くなりクレーム

 

レンタルスペースは原則利用者に最後に掃除してもらうことにより成り立っている。運営者は毎日掃除しないため、月に2回ほどの掃除が通常である。
しかし、12月のように毎日予約が埋まると、利用者の自主掃除を任せると
きれいにならず、次の利用者に部屋が汚れているとクレームが発生することがよくある。
この点は要注意だ。また、ごみなども勝手に捨ててしまう利用者もいる。

 

騒音問題

次に多いのが近隣住民との騒音トラブルである。クリスマスや忘年会の季節なので、度を超えてどんちゃん騒ぎをする人も出てくる。
例えばパーティールームとして貸し出しても、隣のビルまで聞こえるような大騒ぎをする利用者もいる。
特に注意したいのは、近隣に一般の民家があるマンションルームで、この時期は非常に注意が必要である。
近隣クレームにより契約が解除になるレンタルスペースは数多くあり、特に注意が必要である。

 

勝手な延長などで次の利用者に迷惑をかける

レンタルスペースの運営は基本的に無人であるため、終了時間が来たら自分で片付けて帰ることが求められる。
しかし、勝手に延長したり、片付けが遅くなり次の利用者と重なり、次の利用者に迷惑がかかる場合がある。
特にこの時期はそのようなトラブルが多く見受けられる。
そのため、次の利用者とあまり時間の余裕がない場合は、あらかじめ前の利用者に次の利用者がいることを連絡しておくことが良いだろう。

 

盗難や器物破損も増える

利用目的によって異なるが、12月にはパーティーや忘年会の予約が増えることが一般的である。
その結果、お酒を多く飲む場合が増え、大騒ぎして部屋の中で暴れるケースが多い。これにより、設備の破損や盗難が起こりやすくなる。
椅子が壊れる、テレビが壊れる、窓ガラスが割れるなど、様々なトラブルが発生する可能性がある。
また、食器や電子機器なども持ち帰ってしまう人がいることも注意が必要である。

 

忘れ物が増える

また、この時期はレンタルスペースの利用頻度が増加するため、忘れ物も一定の割合で増える季節である。
利用者にはあらかじめ、忘れ物がないようにメールで促しておくべきだ。